声優と二人三脚で歩んでいくマネージャーの一日をご紹介します。家に帰ってもやる事は尽きない!?
はじめまして、ぶるまんと申します。
私は、声優事務所で新人発掘や新人育成を行ってきました。
今は、その経験を生かしつつ今後の声優発掘のために声優オーディション対策の記事を書いています。
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もくじ
はじめに
今回は、「声優マネージャーの一日のスケジュール」ということで、声優に関わる方について話したいと思います。
この記事を見ている人が声優志望だとしても、マネージャーとは常に一緒に行動することになるので、マネージャーどのようなスケジュール感で動いているのかというのは知っておくと良いと思います。
複数も声優の現場を持っている人がほとんどなので、それを知っておくとマネージャーとのコミュニケーションも取りやすくなります。
声優は、アニメ制作・音響制作・マネジメントなど作品が作られていく声優以外の仕事を知ることで自分の仕事に生かすことも必要なので、是非参考にしてみてくださいね。
特に一番関わることの多いマネージャーが何をやっているのかは、人間関係構築のために不可欠です!
声優マネージャーとは
以前、声優マネージャーの主な仕事というのをご紹介させていただきました。
ポイント
アニメ・ゲーム・ラジオなど収録現場の立ち合い
オーディション案件のテープ収録
スタジオオーディション立ち合い
イベント現場立ち合い
自社の声優の売り込み(営業)
日々のメールチェック、スケジュール調整
以上が主な内容になりますが、細かく言うともっとあって、ほぼほぼ現場や現場周りの作業で日中は終わってしまいます。
時には夜までオーディションテープの収録をして、社内で打ち合わせなどがあると終電でなんとか家に帰り、そこから返せていないメールをチェックするという形です。
今は絶対的にマネージャーが足りていないので、どうしても一人一人への負担が多くなってきます。
そして、声優は人生をかけて売れようと思っているのに、マネージャーが手を抜くわけにはいかないので単純な作業というのがありません。
さて、次の項目からある声優マネージャーの一日をご紹介していきます。
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声優マネージャーのお仕事-※転職希望者必読!
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あるマネージャーの1日(平日)
ここからは、あるマネージャーの一日を時系列で書いていきます。
色々なパターンがあり過ぎますが、まずはアニメアフレコ(AR)、ラジオ収録の現場がある日から。
8:00 起床
この日は10時からアニメのアフレコ。今回は初回収録なので、余裕を持って9:30に声優と駅で待ち合わせ。
初回の場合は前もって一応スタジオの地図もLINEしておき、いざという時に備える。
スタジオに持っていかなければいけないものがある場合は一回会社に寄ることも。
9:00 出勤
電車の中では、次に控えたキャラソンRECのための音源確認やアニメのチェックを行う。
dropboxなどに保存しておけばスマホで見られるので、今の時代は便利。(ふつーにゲームやってることも良くある)
9:30 声優と待ち合わせ
駅に先についておき、目印になるところに立っておく。その際「交番の前にいます」などの連絡は必須!
声優が水を忘れたときのために水を買っておくこともある。
10:00 ARスタート
スタジオにもよるが、マネージャーがアニメのアフレコスタジオに入れないことも多い。
その場合はブース外にある映像と音声を聴いておき、各声優の演技をチェック。
最初にAパートと流しでやる事が多いので、そこまでは聴いておき、その後はパソコンを開きながらちょくちょくチェックする。
14:00 AR終了
15:00までキープだったが、ちょっと早めに終わり。
次の現場が16:00からなので、少し声優とカフェに入り反省会。次回のARの台本をもらえていれば見ながらワード数とシーンをチェック。
その声優とは今日はARだけなので、終わり次第別れる。(次の現場がなになど、余計な情報は伝えない)
16:00 ラジオ現場
移動し、放送局へ。カードがないと入れないため、駅でまた声優と待ち合わせをして現場入りする。
ラジオ台本は前日夜や当日などギリギリのことも多いので、移動の時などに目を通しておく。
今回はゲスト扱いなので、普段のラジオも事前に声優含めてチェックしておく。
19:00 ラジオ収録終了
終わったらとりあえず帰社。パソコンを開き、新しいオーディションのメールが来ていないか、スケジュールの連絡が来ていないかチェック。
オーディションの資料が来ていたら、音響制作担当として受ける配役を考え、チーフに相談メールをしておく。
作品名やキャラの予習をするために原作を漁ることも。
23:00 退社
今日は現場が多かったので、とりあえず家に帰りパソコンを開きメールチェック。
一日のメールは100件を超えるときもあるので、その中でプライオリティを決めてその日中に返すものから返していく。
3:00 就寝
作業がある程度片付いたら(終わることはない)自分の時間もキープしつつ、3時~4時くらいに寝られるようにする。
あるマネージャーの1日(休日)
7:00 起床
基本的に会社にはいかなくても良いようにするが、イベント(お渡し会、先行上映、トークイベントなど)がある場合には初めての場所も多いので声優と一緒に現場入りする。
休日は電車も混んでいないので若干気持ち的に楽。
会場最寄りの駅ではなく、若干手前やファンの方がおりなさそうな駅で待ち合わせてタクシーで会場入りする。
9:00 現場入り
声優はイベントの場合すぐにメイクに入るので、各所挨拶が終わったらマネージャー待機スペースでパソコンを開いて作業するか、他のマネージャーさんとの情報交換を。
イベントが1つしかない場合は、基本的にその現場が終わるまで一緒にいることが多い。
11:00 テクリハ・ランスルー
今回のイベントはトーク&お渡し会ということで、ステージチェックと場当たりを簡単にし、台本を元にチェックをする。
メイクがその時に終わっていれば、声優のTwitter用の写真を撮っておく。
楽屋には声優が喜ぶものなど買って来てあげて、テンションを上げてもらうこともあります。
13:00 お渡し会①
本番中は基本的に最後尾でイベントをみつつ、入りとハケの際は舞台袖で待機する。
ライブがある場合には本番の歌唱動画をとっておき、次のステージの間の時間で反省会をする。
16:00 お渡し会②
お渡し会の際は声優の近くにいて、なにか問題がないかチェックしておく。
実は、普段からTwitterはこまめにチェックしているので、ファンの名前(Twitterネーム)や顔は覚えていることが多い。
あまり声優現場でヤバい人はいないのですが、熱心に通ってくれるファンは大事にしたくなりますよね。
18:00 イベント終了、撤収
イベントが終わったらメイクオフしている時にタクシーの手配をしておく(制作会社さんがしてくれることも多い)
その際、最寄りの駅までではなく、違う路線や何個か先の駅まで行くようにします。(鉢合わせないために)
20:00 帰宅
この日はイベントのみなのでそのまま帰宅。その間に合ったメールや電話をチェックしておき、返信してから自分の時間⭐
現場がない時のマネージャーの仕事
時には、現場が無かったりすることもあります。
その時は、自社スタジオでオーディションのテープ収録を一日中したり、社内でのイベントなどの打ち合わせ、音響制作会社に行って映像やCDパッケージを録りに行ったり、台本をとりに行ったりもします。(アニメあ本と映像で渡されるので取りに行かないといけない)
携帯電話は鳴ることも多いので、折り返ししたりとやる事は尽きません。。。
逆に現場がない時の方が忙しいかもしれませんね。
年度末だと、所属声優の査定をして残れない新人声優を考えたり、逆に来期の新人を探しに専門学校に行ってオーディションをしたりします。
専門学校からは定期的にオーディションの依頼が来るので、時間を合わせて見に行きます。
養成所に行くこともありますね。
個人的には俳優・女優と違って朝が早くないのが唯一の救いですかね。
おわりに
ざっくりと声優マネージャーの一日のスケジュールを書かせていただきましたが、やっぱりブラックですよね…
ここでは「アフレコ」「ラジオ」「テープ収録」「イベント」のある日しか書いていないですが、そのほかにも色々な現場があります。
休日は何かしらかのイベントが入っていることが多いので、大体動いていますかね。。
でも、その現場に追われてしまって営業活動や売り込みが出来なくなるとどんどん現場が減ってしまうので、仕事に終わりはないですね。
声優の方に「忙しそうだけど大丈夫かな」と心配だけはされないように気をつけてはいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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