声優オーディションで最初に躓くのがエントリーシート。何を書いたらいいの?写真はどうする?歌は何を選べばいいの?
そんな悩める方に向けて対策法をご紹介します。
もくじ
はじめに
今回は、声優オーディションの書類審査対策ということで、応募資料に関して、気を付けることをまとめていきたいと思います!
長年声優希望者のエントリーシートを見てきましたが、大体傾向があります。
特に語らなくてもインパクトのある人も、歌には自信があるけど演技初心者など、色々な方がいると思いますので、是非参考にしてください。
あくまでも個人的に感じていたことではあるので、事務所によって、審査員によって変わることもあるのでご注意ください!
前回、声優オーディションの流れに関しては説明させていただきましたが、その中のまず最初の工程にあたり、一番大事なものになります。
⇩オーディションの流れ
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声優オーディションの流れ-志望者はまずはチェックを!
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まずは、企業の入社試験ではないですが、自分自身を客観視して自己分析できることが大事です。
自分の強みを見つけてみる
ポイント
①歌に自信がある(友達にうまいと言われる、カラオケ点数95点以上、大会に出た)
②演技に自信がある(養成所経験あり、専門学校、部活、毎日アニメを見て練習)
③特殊な趣味がある(イラストがうまい、作詞作曲している、コスプレ)
④ビジュアルがよい(顔、身長など)
⑤すでに実績がある(アニメ・ゲーム・舞台・朗読劇)
上記チェックポイントを出してみましたが、大体武器になるものになります。
もちろん全くなにもなくて、ただただ若いみたいなものも必要とする事務所もありますし、例えば声優に直結しなくても部活を〇年間続けた、記憶力があるなど、自分では当たり前だと思っていることが意外と他人にとってはすごいことになることもあります。
1次審査を通過することを目標にするのではなく、2次審査でつっこまれてスラスラ話せることを押していくのも大事です。

大体このような用紙もしくはWEBエントリーのことが多いと思います。
応募写真
まず提出する写真ですが、全身1枚、バストアップ1枚が基本的に求められます。
その際に気合を入れて白ホリ(白い背景)のスタジオで撮ったり、専門学生などは学校で撮った宣材写真のようなものを提出される方も多いのですが、基本的に白ホリで撮った写真は盛れにくいので、もう少しナチュラルな写真をお勧めします。
というのも、写真うつりがラフな方が人間性が出やすいのと、正直審査員もこなれている新人よりも、全く手がかかっていない新人の方を好むので、本格的に撮るとちょっと痛い感じに見えてしまいます。
特に専門学校の宣材はメイクが濃かったり、いかにも専門学生(雰囲気分かりますかね・・・)という感じになりやすいので・・・
逆の立場になって考えてください。声優事務所は、オーディションをやるということは1から声優を育成したいから実施するのです。
専門学校に行っている声優志望の方に関しては、演技を学んでいることはプラスなのですが、演技以外のことも教える学校も多いので、なぜか専門学校に通っている方は雰囲気が似てくるように感じます。
声優と同じく「量産型」の声優志望者にならないようにして下さい。
事務所としてはどこにも見つけられていないまっさらなものに食いつくので、よほどの実績がない限りは「素人感」丸出しで良いと思います。
そして、加工はなるべく最低限にしてメイクもナチュラルに撮ることをおすすめします!
応募ジャンル
応募ジャンルに関しては特に気にしなくて大丈夫です。
応募する方は声優志望でしょうし、もし声優アーティストを目指しているとしても、どのみち所属する際には方向性を話すと思うので興味ある所に〇しましょう。
志望動機・自己PR
正直、審査員も何千件ものエントリーシートを見て残していくので、あまりにも長いものに関しては全部読まない人が多いと思います。(自分は読んでましたが)
もし長く書きたい場合は最初の三行に言いたいことをすべて書いたり、箇条書きにしたり、【】のように見出しを付けて読みやすいようにすると、その【】の中で気になったものを読んでくれると思います。
<ダメな例>
はじめまして、〇〇と申します。今回このオーディションに応募した理由としては、どうしても声優になりたいと思ったからです。このオーディションにすべてをかけるつもりで応募しました。なぜ声優になりたいかというと、小学生の時にいじめられていて不登校になっていた時に見た〇〇というアニメに勇気づけられ、初めて声優さんの存在を知りました。
こんな形で人に勇気を与えられる仕事があるんだと感じて、この声優という仕事を目指すようになりました。アニメを好きな気持ちはだれにも負けません!
<良い例>
【志望動機】
・不登校の時に見た〇〇をきっかけに声優を知る
私は11歳の時、友達から変な声という理由でいじめられ、不登校になってしまいました。家でずっとアニメを見て過ごしていたのですが、〇〇という作品のこの時の〇〇さんの演技に感銘を受けて、声優を目指し始めました。
※志望動機は似通るのであまり長く書かない
自己PRや志望動機に関しては、ラブライブのオーディションを例にして何を書けばいいのかご紹介しています。
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演技
演技に関しては、課題のセリフがある声優事務所と自由に送る事務所とで分かれます。
大事なのは、どのセリフを読むにしてもちゃんと「情景」「キャラクターの関係」「距離感」をイメージして演技をすること。
その台本を読むだけでは、何となく強弱をつけた上辺の演技になりがちです。
そのために、オーディションに向けて自分でできる事をしておくのも大事です。
アニメの音量を消し、繰り返し好きなキャラの練習をするのも一つの練習方法ですね。遊び感覚でできる事が大事です。
あとは、いわゆる「活舌トレーニング」のように50音の発声練習や、外郎売も常にやっておくと良いと思います。
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演技の音源が必要なオーディションは、わかりやすくいろんなタイプのボイスサンプルを考えてみて、それを提出するのは良いと思います。
詳しくはボイスサンプルの作り方で紹介しているので、みてみてください!
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女性声優のボイスサンプルセリフ集
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歌
最近では、歌唱音源の提出が必須の声優事務所も増えてきました。
書類審査に関しては楽曲を自由に選んで送ることが多いのですが、秒数制限があったり歌う楽曲に関して悩むこともあると思います。
まず第一に考えておかなければいけないことは、自分の好きな歌ではなく、自分が歌いやすい曲を選ぶようにしましょう。
好きな歌だと譜割的に無理があったり、アップテンポすぎて言葉がちゃんと伝えられないということもあります。
⇩2次審査の曲選びと似ている部分もありますので是非参考にしてください。
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声優オーディション2次審査で気を付ける4つのポイント
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自己PRなどで歌の事を書く場合は、具体的にどのように歌が好きなのかを書くことが大事です。
ポイント
・半年毎日カラオケに通い、100点をとれるようになった
・合唱コンクールでソロパートを任された
・合唱部に所属し、部長を務めた
※具体的な実績がある方は書いておくことをお勧めします。(合唱部で金賞、地元のカラオケ大会で優勝、バンドをやっているなど)
読み手がわかりやすい、目に入りやすいPRにしましょう!
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さいごに
話を聞く相手の気持ちになって考えてみるのも大事ですよね。
声優として通じるところでなくても、実績のあるものは書いた方がいいと思います。(語学、部活での成績、生徒会長、学業など)
あと、地方在住の方は最終的にいつ東京に出てこれるのか、ここも重要になってくるので、書くようにしましょう。
趣味や特技などの欄に関しても、2次審査に進んだ時に突っ込まれても良いことを書けばよいと思います。
もし、映画鑑賞や音楽鑑賞と書くのであれば、具体的になにが好きなのかを考えておきましょう。
何を書くにしても理由を述べやすいものを選ぶと、2次審査の時に戸惑うことはないはずです。
簡単にではありますが、エントリーシートの書き方をご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!