声優オーディション二次審査で気を付けることを4つのポイントに分けてご紹介します!
はじめまして、ぶるまんと申します。
私は声優事務所で新人育成や発掘を担当させていただいております。
その中で、声優志望さんが安心してオーディションに挑戦して全力を出し切れるように、声優オーディション対策記事を書いております。
Twitter(https://twitter.com/blue_mondayblog)でも活動しておりますので、是非チェックしていただけたら幸いです。
もくじ
はじめに
オーディションではじめて対面で審査をする「2次審査」。
実際に会って自分の演技やパフォーマンスを見てもらえる2次審査は一番の関門でありチャンスの場!
ここでは2次審査の現状と、合格のためのポイントをお伝えしたいと思います。
声優オーディション2次審査とは
例えば、1万人の応募があって書類審査に通るのが10%の1000名。
そして2次審査を通過するのが30名ほど。
97%が落ちる1次、2次審査ではあるが、一次審査は運要素も強いが、2次審査は確実に見てもらえるのでその分チャンスは増えると言ってよいと思います。
2次審査はもちろん事務所によっても違いますが、
ポイント
・グループ審査(1時間に10名前後)
・一人当たりの時間5分弱
・自己紹介、演技、特技披露(歌など)、質疑応答
という流れが王道ではあります。
一人ずつ回していくオーディションもあるが、同じ時間帯に集まった応募者で順番にやっていき、質問がある方だけに質問をされるという形式もある。
ここでは、一人一人でのオーディションを前提に話を進めていきます。
ポイント① 服装「個性よりも無個性を」
服装に関しては、そこまで指定がない事務所が多いと思います。
その場合、もちろん一番自分に自信の持てる好きな服を選ぶのも良いと思いますが、基本的には声優さんがアー写に使っているような清楚な服装がいいと思います。
声優はキャラクターに声を吹き込んでいく仕事なので、あまりに自己主張の強い服装で行くと、我が強くて「キャラクターに寄せる」演技ではなく「キャラクターを寄せる」演技をすると思われてしまう可能性もあります。
無個性というと語弊がありますが、声優は自分の個性を殺してキャラに寄り添っていくもの。
個性は出そうと思わずにゼロにして残るものが個性なので、あまりにも気合を入れて背伸びするのはやめましょう。
ポイント② 演技「とにかく声が出る演技を」
演技に関しては、課題セリフが事前に渡されたり当日渡されたり自由演技だったり様々です。
まだ声優にもなっていない応募者の演技力でいうと、演技ができなくて当たり前ではあるので、とにかく「声が出ること」に意識して演技してみましょう。
事務所に所属してオーディションを受けるとわかりますが、声優にとって「声がでること」は一番大事な要素です。
声がでていないと、ジト目のキャラもツンデレもただ声が小さいだけで演技の幅までも小さくなってしまいます。ジト目のキャラほど、その少ない感情の中の表現力が求められるので、難しいのです。
もし、自由演技でセリフを選べるのであれば、
戦闘シーンの決めゼリフのような「声を張る演技」
を練習してみて臨んでください。
声が出ていればどんな役でも任せられる、ということもあるくらい大事です。
ポイント③ 歌「演技の一つのアピールとしての歌を」
歌の指定がある場合は必須ですが、自由なアピールタイムをもらえるオーディションでも是非歌を選んでください。
歌も表現なので、「演技」でもあります。
歌が得意でなくても、ちゃんと審査員は表現力を見ているので大丈夫です。
その歌の選び方ですが、書類審査の時も書きましたが、「好きな歌」を選んではいけません。
「好きな歌」と「自分が歌いやすい歌」は別なことが多いです。
もちろん、自分の音域を把握していて、そのうえで好きな歌と歌いやすい歌が一致していれば一番ですが、大概の方は好きな歌を選んでしまいがちです。
オーディション現場で、LiSAさんの「紅蓮華」「シルシ」を歌われても、歌いこなせる人などほぼほぼいないのです。
普段から歌の練習で気を付けること
普段からカラオケなどで自分が地声で出せる音と、裏声に切り替わる音を意識して歌ってみてください。(カラオケで練習するときはエコーを0にするとよいです)
音符を読める方は、自分の歌のトップの音域を覚えておき、そのトップが曲と一致する曲を選ぶと無理なく歌えます。
そのうえで、音域に無理がない曲の中から自分の好きな曲を選んでください。
オーディションをしていると、大体みなさん曲選びに失敗しています。
原曲はユニットで歌っている曲を選んでしまったり、男女で違う性の曲を歌うこともおススメできません。
ポイント④ 質疑応答「意外と大事な地声でのやりとり」
前の回でもお伝えしましたが、質疑応答は大事です。
的確な答えができるか、というところではなく、普段話している「地声」を審査員は聴いています。
もしかしたら、審査員は地声を聴くためにあまり意味のない質問もするかも知れませんし、笑わせたりする可能性もあります。
演技と歌をやって緊張も解けてきてはいると思うので、ここでは自然に感情を出しても良いと思います。
この短時間で心に残る自己PRをすることは、とても難しいです。
もし、チャンスがあれば最初の演技審査でできなかったキャラクターの演技をトライしてみるのもありです。
審査員も普段から来ているアニメ案件のオーディションのテープを日々収録しているので、もしかしたらこの子このキャラクターにはまるかも!?
という閃きを感じる審査員もいるかもしれないので、できるものはやっておきましょう。
さいごに
ということで、今回は2次審査のポイントをまとめさせていただきました。
上記は何も経験もない方を対象に記事を作っているのですが、演技ができるに越したことはありません。
もし、まだオーディションまで時間のある方は短期で通える養成所やレッスンに通って少しでも自分の演技について自己分析することもおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。