声優オーディション受けたことないけど、普通のオーディションとは違うの?
そんな方のためにオーディションの流れを説明します。
私は声優事務所で発掘やマネジメントをやっており、声優志望の方でまだオーディション受けたことない方や不安な方に向けて記事を書いております。
今回はオーディションの流れをご紹介いたします。
もくじ
はじめに
今日は、声優を目指している方のために、声優オーディションについて書きたいと思います。
今や30万人を超える声優志望者がいる中、声優だけで食べていけている人は300名前後・・・そんな厳しい世界ではありますが、まずは事務所に入らないとスタートラインにも立てない!
私はただのオタクでもありつつ、声優事務所でオーディションを担当していたこともあり、たくさんの声優志望者と会ってきました。
やはり、そこで感じたのがオーディション資料を見ているのと実際に会ってみるのとではまったくイメージが違う方が多いこと!
もちろん、送られてくるボイスサンプルや写真と全然違うというマイナスのことも多いのですが、せっかくいいものを持っているのに2次審査まで行けないというのも本人にとっても、事務所にとってもいいことではないので、今回は
『オーディション担当者から見た声優オーディション』
について書いていきたいと思います。
ちなみに、これは絶対受かる!とか、裏技的なことではなく、私が何千、何万のエントリーシートを見てきて、この人は会って見てみたいなとか、ついつい評価をしてしまうような経験談をもとに書いていきますので、読者の方自身に当てはまるパターンがあったら参考にしていただけたらと思っています。
長くなりそうなので、今回はオーディションに関しての基本的な流れを説明します。
(全部の声優事務所に当てはまるわけではないので注意!)
ポイント
応募資料提出
1次審査(書類審査)
2次審査(実技審査)※全国で行うこともある
3次審査(最終審査!?)※ない場合もあり
面談・結果発表(所属、養成所合格)
このような流れが多いと思います。
この流れに沿って、解説していきますね。
応募資料提出(エントリー)
ここでは応募者が個人プロフィールを記入してWEBエントリーします。
その際に
ポイント
・個人情報(身長や体重、学校名など書く場合も)
・本人の全身写真・バストアップ写真
・志望動機、特技など
・今までのレッスン経験など
・どんな声優になりたいか
・ボイスサンプル
・歌唱動画など自己アピール動画
を記入することが多いです。
書類審査の対策に関しては別の記事で詳しくは書きますが、写真はだいぶ重要です。
声の仕事とはいえ、まだ会っていない段階では第一印象は大事なので。
まず1次審査に通らないと実際に会って演技や歌は見てもらえません。
清楚感やクリーン感のある方を事務所は好むので、個性を出し過ぎないように(無理しすぎないように)注意しましょう!
ただ、個人的には、専門学校で撮りました!みたいな白ホリでがっつり撮っているのはあまり印象良くなかったです・・・(よほどカメラマンがうまくないと良く撮れない)
プリクラとか、加工をがっつりしているようなものは問題外ですが、カジュアルなものの方が普段の雰囲気がわかって良いですね。
外の自然光で撮ったような清涼感のある写真がいいと思います!
1次審査(書類選考)
ここでは各オーディションスタッフが応募資料を基に2次審査に残す応募者を選定していきます。多いオーディションでは1000件を超える応募数になるので、それを一つ一つ見ていくのですから、少なからず人間の心理的にわかりやすくアピールポイントが書かれているとか、単純に実績があるなどはとりあえず会ってみようとなるのも無理はないですね。
(演技力や歌唱力などあるというのはもちろんですが)
大体、応募者に対して1割くらいを2次審査に呼ぶことが多かったです。
オーディションで一番多くの人数が落とされるのがこの1次審査になりますね。
正直、一次審査であれば実力関係なく2次審査に呼んでもらうのは簡単です。でも、変に背伸びしたりウソの実績を書いてもあとあと絶対にバレます。
みなさんは声優オーディションに合格することが目標なので、背伸びせず一番自分が自信を持って話せることを書きましょう!
2次審査(実技審査)
初めて事務所やオーディション会場に行って目の前でパフォーマンスをできる場所になります。大体の場合が2次審査に進んだら2次審査用のアンケートを書いて、それをもとに
ポイント
・自己紹介
・歌唱(ない場合も)
・演技(指定された原稿)
・質疑応答
という流れでやっていきます。
グループオーディションが多いと思いますので、1時間で10人前後を見ていく感じですね。
歌唱がある場合は、自分で何曲か候補曲を選んでアカペラかカラオケで歌います。
演技審査に関してはだいたい指定の台詞が送られてくるので、それを読みます。
その際に、何種類もある中から一つを選ぶということも多いです。
当日に発表する事務所もあるので注意!
3次審査(最終審査)
2次審査を受けた中のさらに1割がこの最終審査に進めます。大体大きな事務所だと20名前後が多いイメージです。
そして、大きなオーディションであればあるほど、公開型オーディションをすることもあります。
公開型最終オーディションの場合は、生配信があったり、ゲストの所属声優が来たりと華々しい感じです。
ここまで来ている方は、ほぼほぼ他の事務所のオーディションでもいいところに行っている人が多いので最終審査に関してはあまり触れないでよいかなと!養成所が提携している事務所の場合は、グランプリ以外の方のほぼ大半は養成所合格のような形で、養成所を案内されます(学費はかかるところが多い・・・)
グランプリなど賞を受賞した場合は、養成所の費用が免除になり、所属への道も開きやすいということになりますね!
面談
これは半分儀式のようなもので、未成年の方は親御さんとともに呼ばれて事務所でマネジメントの偉い人と面談します。
審査で触れられなかった家族関係や親御さんの仕事など、込み入った話が聞かれることも。
その際に契約書とともに話をされることもあります。現実問題育ちや家庭環境で判断することもあるみたいなので、まだ審査は終わっていないという感じもありますね。
おわりに
ある程度のところまで進めば、後は事務所との相性にもよると思うので、特に大事なのは「一次書類審査」「二次審査」ということになりますね。
書類審査に関しては、事務所によっても違いますが複数人で手分けしてみていることが多いと思います。
その中である程度精査をして、その残っている候補者の中から実際にみんなでボイスサンプルや音源を聴いてみて、2次審査に残すかという打ち合わせをして人数を決めています。
そこで印象良く残っていくためのエントリーシートの書き方も紹介しておりますので是非ご参考に!
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声優オーディションの書類審査-声優志望者の落とし穴とは
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