女性声優がプリキュアになるためには!?プリキュア声優になるための傾向やオーディション内容をお伝えします。
はじめまして、ぶるまんと申します☆
私は声優事務所で新人発掘とマネジメントの経験があり、声優志望者に向けたオーディション対策や声優業界の情報を発信しています。
Twitter(https://twitter.com/blue_mondayblog)でも活動しておりますので、是非チェックしていただけたら幸いです☆
もくじ
はじめに
「女の子は誰でもプリキュアになれる」をコンセプトに始まったプリキュアシリーズ。
でも、声優としてはほぼ少数の選ばれた人しかプリキュアにはなれないんです。
今では、女性声優の究極の目標としても位置づけされるほどの地位を確立しているコンテンツですが、毎年数名しかプリキュアになれず、高い壁であることは間違いないです。
毎年有名新人関わらず多くの女性声優がオーディションを受け、その座を争っています。
今回はそのプリキュアの声優オーディションに着目し、歴代プリキュア声優やオーディション内容からどんな世界なのかリアルをお伝えしたいと思います。
プリキュアシリーズとは
この記事を見ている方はもちろんご存知だとは思いますが、「テレビ朝日で日曜朝8:30~9:00」で、2004年から一年周期で放送されている東映アニメーションが制作するシリーズアニメになります。
元々は「おジャ魔女どれみシリーズ」「マーマレードボーイ」「花より男子」などが放送されてきましたが、プリキュアが放送されてからは完全にプリキュア枠になりました。
今年で17年目を迎えるプリキュアシリーズは、女性声優の多くが目標としているヒロインアニメです☆
毎年キャラクターやコンセプト(メッセージ)が変わり、同一の世界観で悪と戦うストーリーとなっています。
今年のプリキュアの声優まとめはこちら!
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歴代のプリキュア声優
ここからは歴代のプリキュア声優を紹介していきます。
色々な記事でまとめられている内容ではありますが、ここでは声優事務所や声優、コンセプトについてフォーカスをあてていきます。
毎年ごとにかなりはっきりとした傾向がみられるので、是非参考に観てみてください⭐
※アニメ絵を載せられないので、商品リンクを貼り付けているため画像が荒くすみません!
2004年「ふたりはプリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
美墨なぎさ | キュアブラック | 本名陽子 | リマックス |
雪城ほのか | キュアホワイト | ゆかな | シグマセブン |
メップル | 関智一 | アトミックモンキー | |
ミップル | 矢島晶子 | フリー | |
ポルン | 池澤春菜 | アクロス |
関連
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:西尾大介
シリーズ構成:川崎良
キャラクターデザイン:稲上晃
音楽:佐藤直紀
プリキュアシリーズの一作目は今までの日曜朝8:30からのアニメからは一線を画すもので、「女の子だって暴れたい」をテーマにアニメを制作しています。
女の子だけで世界を救っていくという設定は当時は新しく、女児だけにとどまらず幅広い層から支持されました☆
本名陽子さんは元81プロデュース。本名さんが現在所属するリマックスはアイマス声優なども輩出している大手事務所ですが、現在養成所を閉じてしまっているので直接所属する以外に方法はないみたいですね。専門学校であればつながりがあるかもしれません。
ゆかなさんは出演当初は個人事務所に所属していました。現在はシグマセブン。
2005年「ふたりはプリキュア Max Heart」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
美墨なぎさ | キュアブラック | 本名陽子 | リマックス |
雪城ほのか | キュアホワイト | ゆかな | シグマセブン |
九条ひかり | シャイニールミナス | 田中理恵 | オフィスアネモネ |
メップル | 関智一 | アトミックモンキー | |
ミップル | 矢島晶子 | フリー | |
ポルン | 池澤春菜 | アクロス | |
ルルン | 谷井あすか | マウスプロモーション |
関連
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:西尾大介
シリーズ構成:川崎良
キャラクターデザイン:稲上晃
音楽:佐藤直紀
作品的にはふたりはプリキュアを踏襲したシリーズ。制作陣もほぼ同じです。シャイニールミナスが追加になっています☆
2006年「ふたりはプリキュア Splash Star」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
日向咲 | キュアプルーム | 樹元オリエ | 悟空 |
美翔舞 | キュアイーグレット | 榎本温子 | フリー |
フラッピ | 山口勝平 | 悟空 | |
チョッピ | 松来未祐 | 81プロデュース |
参考
原作:東堂いづみ
監督:小村敏明
シリーズ構成:長津晴子⇒成田良美
キャラクターデザイン:稲上晃
前回までのプリキュアから一転して「キャラクターを変えてシリーズを続ける」という形で放送していくことになりました。これがプリキュアとして成功を収めることになった分岐点になるかもですね。
前作までの暴力的なシーンから、光を利用した柔らかい演出が多くなったことが西尾大介さんから小村敏明さんに代わったことで変化しました。
元々のシリーズディレクターの西尾大介さんはドラゴンボールなどを担当されていた監督さんですね。
このくらい前の作品だと声優さんもベテランの方が多いので、移籍していたりオーディション形式も今とは違うと思うので、あまり参考にはならないかもしれませんね。でもしっかり81は入ってきてる。
2007年「Yes!プリキュア5」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
夢原のぞみ | キュアドリーム | 三瓶由布子 | アクセルワン |
夏木りん | キュアルージュ | 竹内順子 | 尾木プロTHE NEXT |
水無月かれん | キュアアクア | 前田愛 | 青二 |
秋元こまち | キュアミント | 永野愛 | ブックスローブ |
春日野うらら | キュアレモネード | 伊瀬茉莉也 | アクロス |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:小村敏明
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:川村敏江
初めてプリキュアが5人体制になった作品です。
プリキュアにはマスコットキャラクターが必ずいるのですが、今回から人間の青年に変身する「オス二匹」という形になりました。5人に増えたことで、2人で必殺技を出すというよりもむしろ単体で技をかけて戦うというシーンが多くなったように思う。
Splash Starを継続する予定だったが、商業的な事情で新しく作品が作られることになったらしいです。
声優は今もなお第一線で活躍されている方々が出演されています。三瓶さんはこの後少年ボイスの声優として声優アワードを獲得するまでになったので、プリキュアを知らない方にとったら三瓶さんがプリキュアの主演をやっているのは違和感があるかもしれませんね。でも中音が効いた珍しいタイプの主人公なので是非聞いてみてください。
この年の特徴としては、今でも少年役のスペシャリストとして活躍している伊瀬茉莉也さん(ハンターハンター:キルア役など)や竹内順子さん(ハンターハンター:ゴン役、NARUTO:ナルト役など)が出演しているのが特徴ですね。豪華すぎる…
2008年「Yes!プリキュア5GoGo!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
夢原のぞみ | キュアドリーム | 三瓶由布子 | アクセルワン |
夏木りん | キュアルージュ | 竹内順子 | 尾木プロTHE NEXT |
春日野うらら | キュアレモネード | 伊瀬茉莉也 | アクロス |
水無月かれん | キュアアクア | 前田愛 | 青二 |
秋元こまち | キュアミント | 永野愛 | ブックスローブ |
ココ | 草尾毅 | 青二 | |
ナッツ | 入野自由 | ジャンクション | |
美々野くるみ(ミルク) | ミルキィローズ | 仙台エリ | フリー |
シロップ | 朴璐美 | LAL |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:小村敏明
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:川村敏江
プリキュアとしては最後となる2部作(2年)でのストーリー。制作陣・声優陣は同じになります。
仙台エリさんはこの時は俳協に所属していて、その後はバオバブ、アミュレートなど転々としています。やはり青二俳協は強い。
2009年「フレッシュプリキュア!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
桃園ラブ | キュアピーチ | 沖佳苗 | アクセルワン |
蒼乃美希 | キュアベリー | 喜多村英梨 | フリー |
山吹祈里 | キュアパイン | 中川亜紀子 | コトリボイス |
東せつな | キュアパッション | 小松由佳 | 青二 |
シフォン | こおろぎさとみ | ぷろだくしょんバオバブ | |
タルト | 松野太紀 | 青二 |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:志水淳児・座古昭史
シリーズ構成:前川淳
キャラクターデザイン:香川久
音楽:高梨康治
この年のプリキュアから1年ごとにキャラクターやストーリーが変わっていくようになります。
プリキュアシリーズはここまで女児向けとして確立してきましたが、キャラクターの頭身を増やしたり謎に迫っていくようなストーリーにすることで幅広い層のファンを獲得しました。悪役のストーリーを掘り下げたのもこの作品からですね。
ここまで友情・正義的な物語がメインだったが、そこにファッション・ダンス・恋愛要素を盛り込み、今のプリキュアに近い形が出来上がっていった形ですね。絶対的なヒーロー・ヒロイン像、ジャンプマンガにも通じる「他人のために頑張れる」というものもプリキュアの大事な要素です。
沖佳苗さんは出演時は東映アカデミーに所属、その後2011年に現在のアクセルワンに入所しています。
中川亜紀子さんはアミューズメントメディア総合学院卒業後に音楽系の事務所やフリーを経て俳協に所属。その時にプリキュアに出演しているはずです。その後は今年2020年の4月にコトリボイスに入所していますね。
2010年「ハートキャッチプリキュア!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
花咲つぼみ | キュアブロッサム | 水樹奈々 | シグマセブン |
来海えりか | キュアマリン | 水沢史絵 | 青二 |
明堂院いつき | キュアサンシャイン | 桑島法子 | 青二 |
月影ゆり | キュアムーンライト | 久川綾 | 青二 |
シプレ | 川田妙子 | フリー | |
コフレ | くまいもとこ | 81プロデュース | |
ポプリ | 菊池こころ | ケンユウオフィス |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:長峯達也
シリーズ構成:山田隆司
キャラクターデザイン:馬越嘉彦
音楽:高梨康治
プリキュアシリーズ7作目。今回はこれまでのシリーズを踏襲しつつも、2人のプリキュアがメインで出演していたり妖精の力を使うなど無印の要素が取り入れられた作品になっています。
「人の心を大切さを知る物語」というメッセージ性の強いストーリーと、主人公のキャラクター感が地味なところなど新しいところにも挑戦していますね。
水沢史絵さんは出演時にはシグマセブンに所属していましたが、2019年に青二プロダクションに移籍しています。
桑島法子さんと久川綾さんは声優活動始めてからずっと青二プロダクションに所属。菊池こころさんは東映所属から2018年にケンユウオフィスに移籍。東映の時の出演作ですね。
2011年「スイートプリキュア♪」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
北条響 | キュアメロディ | 小清水亜美 | フリー |
南野奏 | キュアリズム | 折笠富美子 | アトミックモンキー |
黒川エレン | キュアビート | 豊口めぐみ | 81プロデュース |
調辺アコ | キュアミューズ | 大久保瑠美 | 81プロデュース |
ハミィ | 三石琴乃 | フリー |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:境宗久
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:高橋晃
音楽:高梨康治
プリキュアシリーズ8作目。前回のハートキャッチプリキュアと同様に2人から物語が始まります。このプリキュアは「音楽と友情」がメインになっている作品で、各所に音楽的な要素が散りばめられていてこれもまた今までにない要素になっています☆
声優さんとしては主演の小清水さんと折笠さんは以前に同じ日曜朝8:30の「明日のナージャ」でも共演していましたね☆
小清水亜美さんは放送中の2011年9月にぷろだくしょんバオバブからアクセルワンに移籍、その後フリーになっていますね。そのほかの方は上記事務所に所属時に出演されています。
2012年「スマイルプリキュア!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
星空みゆき | キュアハッピー | 福圓美里 | シグマセブン |
日野あかね | キュアサニー | 田野アサミ | アミューズ |
黄瀬やよい | キュアピース | 金元寿子 | ぷろだくしょんバオバブ |
緑川なお | キュアマーチ | 井上麻里奈 | シグマセブン |
青木れいか | キュアビューティ | 西村ちなみ | 81プロデュース |
キャンディ | 大谷育江 | マウスプロモーション |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:大塚隆史
シリーズ構成:米村正二
脚本:米村正二・小林雄次・山田由香・佐々木なふみ・成田良美
キャラクターデザイン:川村敏江
音楽:高梨康治
プリキュアシリーズ9作目。東日本大震災の翌年の作品ということもあり、「笑顔」をテーマにしたストーリーになっています。プリキュア5以来の5人編成でのプリキュアシリーズ。
キャラクターデザインが初めて2回目の方が起用されています☆(プリキュアはキャラクターデザインで結構売れる売れないが分かれる…)
声優さんとしてはすごくバランスの取れたキャスティングですよね。
田野さんは関西出身で関西弁のキャラクターを演じましたが、声優としてメインをやるのは初めてのタイミングでしたね。これが転機になったと本人も語っています。
みなさんこの前後での移籍もなく、ずっと同じ事務所にいる方が多いのもこの年の特徴ですね。
2013年「ドキドキ!プリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
相田マナ | キュアハート | 生天目仁美 | 賢プロ |
菱川六花 | キュアダイアモンド | 寿美菜子 | ミュージックレイン |
四葉ありす | キュアロゼッタ | 渕上舞 | m&i |
剣崎真琴 | キュアソード | 宮本佳那子 | アクセルワン |
円亜久里 | キュアエース | 釘宮理恵 |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:古賀豪
シリーズ構成:山口亮太
脚本:山口亮太・田中仁・高橋ナツコ・成田良美・米村正二
キャラクターデザイン:高橋晃
音楽:高木洋
プリキュアシリーズ通算10作目の作品。今回は「愛」がテーマ。他人に対する愛がパワーを作っていくというコンセプトで制作されています。
このプリキュアで異例なのが、登場人物に優等生が多いこと。主人公に関しても生徒会長という設定だったり、各所に才能を持ったキャラクターが登場しています。
ここにきて初めて賢プロダクションの声優が起用されました。今までの流れを見ていると東映作品ということもあるのか「青二プロダクション」「81プロデュース」の声優が多いイメージですが、今回は一人も入っていません。
渕上舞さんは出演の前年からインクストゥエンター(m&i)に移籍していました。
宮本佳那子さんは出演時には東映マネージメントに所属、その後2016年5月にアクセルワンに移籍しました。プリキュア5では主題歌を歌唱していたという異例な経歴の持ち主です。
2014年「ハピネスチャージプリキュア!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
愛乃めぐみ | キュアラブリー | 中島愛 | e-stone music |
白雪ひめ | キュアプリンセス | 潘めぐみ | アトミックモンキー |
大森ゆうこ | キュアハニー | 北川里奈 | 研音 |
氷川いおな | キュアフォーチュン | 戸松遥 | ミュージックレイン |
リボン | 松井菜桜子 | アップアンドアップス | |
ぐらさん | 小堀幸 | 賢プロダクション |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:長峯達也
シリーズ構成:成田良美
脚本:成田良美・田中仁・高橋ナツコ・小山真・大場小ゆり
キャラクターデザイン:佐藤雅将
音楽:高木洋
シリーズ11作目。「みんなを幸せにするために戦う」という基本的にはプリキュアシリーズ通しての主題を掲げて戦うストーリーです。今回は「おしゃれ」にも特化しており、多種多様な衣装が用意されている。
声優のキャスティングとしての特記事項としては、中島愛さんはスターダストプロモーション在籍時に出演されていますが、その後フリーを経てe-stone musicに所属しています。
北川里奈さんは三木プロダクション在籍時に出演。その後2018年に研音に所属。前回と同じく81や青二の名前はなく、賢プロが入ってきていますね。
2015年「Go!プリンセスプリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
春野はるか | キュアフローラ | 嶋村侑 | 賢プロ |
海藤みなみ | キュアマーメイド | 浅野真澄 | 青二 |
天ノ川きらら | キュアトゥインクル | 山村響 | 俳協 |
紅城トワ | キュアスカーレット | 沢城みゆき | 青二 |
パフ | 東山奈央 | インテンション | |
アロマ | 古城門志帆 | 賢プロ |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:田中裕太
シリーズ構成:田中仁
脚本:田中仁・高橋ナツコ・香村純子・伊藤睦美・成田良美
キャラクターデザイン:中谷友紀子
音楽:高木洋
プリキュアシリーズ12作目。全寮制の学園を舞台にした作品になっています。人々が誰しももっている今回のテーマでもある「夢」をゼツボーグによって支配されるのを、プリキュアとして守っていくというストーリー。
山村響さんは放送中の2015年5月末までトリトリオフィス(現パワーライズ)に所属、2015年6月から俳協に移籍している。
沢城みゆきさんも2015年8月付でアイムエンタープライズから青二プロダクション移籍。
東山さんは2014年4月にアーツビジョンを卒業し、5月からインテンションに入所しているのでオーディションはインテンションで受けているものと思います。
2016年「魔法つかいプリキュア!」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
朝日奈みらい | キュアミラクル | 高橋李依 | 81プロデュース |
十六夜リコ | キュアマジカル | 堀江由衣 | ヴィムス |
花海ことは | キュアフェリーチェ | 早見沙織 | アイムエンタープライズ |
モフルン | 齊藤彩夏 | 青二 |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:三塚雅人
シリーズ構成:村山功
脚本:村山功・山下憲一・伊藤睦美・坪田文・鐘弘亜樹
キャラクターデザイン:宮本絵美子
音楽:高木洋
シリーズ13作目。今回のテーマは「魔法」。人間界と魔法界のキャラクターによって生み出される友情や奇跡が描かれています。いくら魔法で望みが全て叶えられても、大切なのは「心」というプリキュアシリーズ全体としてのメッセージを大切にしています。
齊藤彩夏さんは2016年1月からリマックスの所属になっていますが、2015年にオーディション受けたことを考えると、前事務所ヴォーカルの時にオーディションを受けたと考えらますね。
ここで81としては初めての主演として高橋李依さんが起用されています。
2017年「キラキラ☆プリキュアアラモード」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
宇佐美いちか | キュアホイップ | 美山加恋 | ホリプロ |
有栖川ひまり | キュアカスタード | 福原遥 | 研音 |
立神あおい | キュアジェラート | 村中知 | 俳協 |
琴爪ゆかり | キュアマカロン | 藤田咲 | アーツビジョン |
剣城あきら | キュアショコラ | 森なな子 | マウスプロモーション |
キラ星シエル | キュアパルフェ | 水瀬いのり | アクセルワン |
ペコリン | かないみか | 賢プロ |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:暮田公平・貝澤幸男
シリーズ構成:田中仁
脚本:田中仁・伊藤睦美・犬飼和彦・坪田文・黒須美由紀・香村純子・森江美咲・吉成郁子・村山功・大内珠帆
キャラクターデザイン:井野真理恵
音楽:林ゆうき
シリーズ14作目。今回はいつもと違って「スイーツ」と「アニマル」をテーマにしています。スイーツや料理というものを通じて絆を深め合っていく友情や家族の物語も描いています。実際のところ、最後にプリキュアになった水瀬いのりさん演じるキュアパルフェが最後いいところを全部もっていった感じになってしまって、賛否両論分かれる作品でしたね。
森なな子さんは元宝塚歌劇団出身の声優さん。
水瀬いのりさんは2017年の9月からソニーミュージックアーティスツからアクセルワンに移籍している。オーディションはソニーで受けてますね。
芸能系の声優さんがメインとして使われるようになったのもこのころかもしれません。(ホリプロ・研音・ソニー)
2018年「HUGっと!プリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
野乃はな | キュアエール | 引坂理絵 | ステイラック |
薬師寺さあや | キュアアンジュ | 本泉莉奈 | 81プロデュース |
輝木ほまれ | キュアエトワール | 小倉唯 | ジャストプロ |
愛﨑えみる | キュアマシェリ | 田村奈央 | 俳協 |
ルールーアムール | キュアアムール | 田村ゆかり | アミュレート |
はぐたん | キュアトゥモロー | 多田このみ | ディーカラー |
ハリハム・ハリー | 野田順子 | フリー |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:佐藤順一・座古明史
シリーズ構成:坪田文
脚本:坪田文・村山功・広田光毅・井上亜樹子・有賀ひかる・田中仁・成田良美・横手美智子
キャラクターデザイン:川村敏江
音楽:林ゆうき
シリーズ15作目。「子育て」をテーマに、最初はプリキュアがお母さんに!?ということでかなり話題になりました。近年では一番話題性の高かった作品かもしれませんね。今までのように戦うヒロインではなく、一番身近なお母さんにこそかっこいいヒロイン像を体現しているのではないかと考えて作られた作品です。
歴代のプリキュアが登場したり、15周年ならではの仕掛けが盛り込まれたものになっています。最後「誰でもみんなプリキュアになれる」と全人類がプリキュアになった48話の衝撃シーンは印象に残っていますね☆
本泉さんは東京アニメーションカレッジを卒業後、81に所属していますね。
小倉唯さんは放送中の2018年11月にクレアボイスを退所し、2019年にジャストプロに移籍しています。
田村奈央さんはヒューマンアカデミー卒業後、EARLY WINGを経て2016年4月より俳協に所属しています。
初の主演作品がプリキュアという引坂さんを、上記のような豪華な声優陣が支えている形が最近のプリキュアとして確立しつつありますね。
2019年「スター☆トゥインクルプリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
星奈ひかる | キュアスター | 成瀬瑛美 | ディアステージ |
羽衣ララ | キュアミルキー | 小原好美 | 大沢事務所 |
天宮えれな | キュアソレイユ | 安野希世乃 | エイベックス |
香久矢まどか | キュアセレーネ | 小松未可子 | ヒラタオフィス |
ユニ | キュアコスモ | 上坂すみれ | スペースクラフト |
プルンス | 吉野裕行 | シグマセブン | |
フワ | 木野日菜 | アミュレート |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:宮元宏彰
シリーズ構成:村山功
脚本:村山功・小林雄次・山田由香・広田光毅・平見瞠・田中仁
キャラクターデザイン:高橋晃
音楽:林ゆうき・橘麻美
シリーズ16作目。テーマは「宇宙」「星座」です。初めて宇宙に飛び出していくプリキュアに未知なる世界へのドキドキワクワクを照らし合わせた作品になります。その未知というところへの少なからず生じる不安や迷いを自分の目で見て確かめて体験するということの大切さを表現していますね。
またも芸能系の方がメインキャラクターを演じることに。賛否両論分かれましたし、個人的にも声優としての夢は声優に見せてあげたい、という思いがあるのでもやもやしましたね。
ただ、この作品で小原好美さんや木野日菜さんなど助演ポジションの方が活躍されていたのは良かったと思います。
2020年「ヒーリングっど♡プリキュア」
役名 | 変身後 | 声優 | 事務所 |
花寺のどか | キュアグレース | 悠木碧 | プロフィット |
沢泉ちゆ | キュアフォンテーヌ | 依田菜津 | アーツビジョン |
平光ひなた | キュアスパークル | 河野ひより | FIRST WIND production |
ラビリン | 加隈亜衣 | マウスプロモーション | |
ペギタン | 武田華 | ケンユウオフィス | |
ニャトラン | 金田アキ | ||
ラテ | 白石晴香 | トイズファクトリー |
参考
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:池田洋子
シリーズ構成:香村純子
脚本:香村純子・高橋郁子・広田光毅・金月龍之介・伊藤睦美
キャラクターデザイン:山岡直子
音楽:寺田志保
シリーズ17作目。まだ10話ほどしか放送されていませんが、テーマは「生きる」「絆」「思いやり」。地球のお医者さんとして地球をむしばむ敵と戦っていくストーリー。
河野ひよりさんは東京アニメーター学院卒業後、2019年までWITH LINEに所属、2020年1月から同系列事務所のFIRST WIND productionに移籍。
系列が同じなのでそこまで事務所関係で何かあったわけではなさそうですが、オーディションはWITH LINEの時に受けていそうですね。
武田華さんは慶應義塾大学卒業後に東京アナウンスアカデミー、マウスプロモーション養成所、talk backを経てケンユウオフィスに所属。苦労人です。
金田アキさんはヒューマンアカデミー卒業後ラブライブ、尾木プロTHE NEXTを経て2018年10月に柿原徹也さんが設立した事務所Zynchroに所属しています。
白石晴香さんは2019年12月にヒラタオフィスを退所後、2020年6月1日にトイズファクトリーに所属発表されたばかり。
プリキュアオーディションの際はヒラタオフィスだったはずです。
プリキュア声優になるにはどの事務所に所属すればよい??
上記で歴代のプリキュア担当声優をまとめてきましたが、初期のプリキュア~ドキドキプリキュアくらいまでは結構キャスティングされる事務所に偏りがある気もしますね。俳協・青二プロダクション・81プロデュース・シグマセブン・アトミックモンキーが多いイメージです。元々東映アニメーションということもあり、つながりの深かった俳協⇒青二⇒81のラインがあるというのも頷けるものではありますが、そもそもその三社の役者は演技力においても間違いないというのもあるので当然と言えば当然ですね。
ただ、それ以降のいわゆる若手女性声優戦国時代に突入してから、特にアラモード以降は選ばれる声優もバラバラになってきています。
もし、確実にプリキュアのオーディションが回ってくる事務所に行きたいのであれば、もともと東映アニメーションとかかわりの深い俳協・青二プロダクション・81プロデュースを目指すのは良いとは思います。ただし、どこも所属声優が多いので事務所内争いに勝ち残らなくては受けることなく終わってしまうということもあるかもしれません。
その他の事務所で言うとシグマセブンやアトミックモンキー、日ナレ系の事務所も最近では多いですね☆
オーディションの形式に関しては次の項目で話していきたいと思いますが、最近で言うといわゆるすでに売れている声優がメインキャラクターの新人声優を固めているという印象が強いですね。
声優養成所日ナレに関しての記事はこちら!「アイムエンタープライズ」「アーツビジョン」「ヴィムス」に行きたい方はコチラ!
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プリキュアの声優オーディション
ここからはプリキュアの声優オーディションに関して書いていきます。
毎年、夏ごろに風物詩のように行われる次の年のプリキュアオーディション。毎年このオーディションが来ると来年もプリキュアが続くという安心感とプリキュア声優に受からせたいという使命感にかられます。
81プロデュースではプリキュア専任の担当者がいる噂もあり、歴代プリキュアの傾向やキャラクター感を分析してそれに合う声優を選ぶような気合いの入っている事務所も多いです。
プリキュア声優といえば声優事務所にとっても一つの実績にもなるので当然ですね☆
プリキュアの声優オーディションは、他のオーディションと同じく「テープオーディション」での審査の後、「スタジオオーディション」という流れになります。
案内自体は、「東映のキャスティング部」からくるのですが、1キャラクターにつき1名の声優しか受けられないので、必然的に事務所内争いに勝たなければ受けられません。(多くて5名…)
プリキュアのオーディションは機密性もあってか、キャラ絵も役名もなく、「色のみ」書いてあるだけなので、セリフを元にキャラ感などを想像して作っていくしかない状況になります。
そのセリフの内容はここでは言えない部分も多いのですが、「変身シーン」「バトルシーン(叫びなど)」「日常シーン」などですね。
序盤に出てくるような日常系のセリフや決めゼリフ、戦いの時に発するセリフは大体オーディションの課題セリフになるので、気になる方は見てみてください!
このプリキュアのオーディション原稿だけで色々な演技を勉強できるほど、今アニメに必要な要素が盛り込まれていると思います。特にプリキュアは戦闘シーンが多いのでプリキュアになりたい方は叫びや掛け声などの練習は必須だと思います。
その年のテーマによって異なりますが、妖精系のキャラクターもオーディションで決定します。当然妖精も変身に登場するので、同じようなセリフを読む形になりますね☆
あと、プリキュアは年間を通して収録があり、イベントも何年後かまでしっかり決まっているので、そのスケジュールを調整できるかどうかもポイントになります。
なので、今年の悠木碧さんなどは他のお仕事やアーティスト活動もありつつ決まったということは、よほどプリキュアに対する思いが強く、プライオリティが高かったのだと思います。
さらに、テープオーディションの資料を提出した後すぐに結果が来るのですが、また同じようなセリフを今度は制作陣の前で演じることになります。いわゆるスタジオオーディションですね。
じつは、この時に初めてキャラ絵を見ることができます。現場で見られるだけなので、その日までに想像で作っていったキャラ感と大きく違う場合、その場で方向転換しなければいけないという対応力も求められますね☆
とにかく、プリキュアのオーディションは他のアニメとはまた違った空気感があるので、是非皆さんにも一度体験していただきたいオーディションですね。
さいごに
今回は長々とプリキュア声優について、プリキュア声優オーディションについて書いてきました。
プリキュアという作品は、毎年テーマは異なるものの、一貫して「愛」「正義」「友情」「夢」「心」などの人間としての一番大切な部分をメッセージとして伝えている作品です。
今では、老若男女問わず見ている人は多いですし、一つの日本の文化として確立しているコンテンツになりました。
そんな作品に関われて、作品の一部になれるということは声優にとってこんな名誉なことはありません。
声優はみんなプリキュアにはなれないし、そもそも事務所に所属していてもオーディションすら受けられないという現状はあると思います。
ただ、その先目標に向かって成長していくことが声優として成功する要素にもなると思うので、目標を持って頑張りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!